日誌

弱くても勝てます

 我が野球部では週明け日以外は朝練習を実施しています。それは辛いときに「朝も早くから頑張ったんだから」という思える精神の鍛錬と朝に慣れるという目的があります。1日の始まりは早朝にあり、とよく言いますが、1日のいいスタートを切ってほしいと思い、取り組んでいます。その中で、7:30から10分間は読書タイムとしています。読む本は何でもいいんですが、私は最近高橋秀美さんの「弱くても勝てます」を読んでいます。東京の超進学校である開成高校の野球部を舞台にした作品であり、ドラマにもなったので知っている方も多いと思います。生の高校生の考え方なども載っており、うちの生徒もこういうことを思っているのかなと考えながら読むと大変面白いです。
 では、土日に行われた試合の結果を報告いたします。

31日(土)
1試合目 中之条高校
藤中 000003100 4 勝利
中之 000300000 3 

2試合目 前橋工業高校B
前工 200030101 7
藤中 00030005× 8 勝利

11月1日(日)
正則学園高校(東京)
正則 000200020 4
藤中 510000100 7 勝利

 中之条高校さんとの試合では、初回に点を奪えずに先制される嫌な流れでした。ベンチでは「ここで今までは1点差まで詰めても逃げられていた。今日は勝ちきろう。必ずいい経験になる。」と伝えました。その通り選手は奮起してくれて、3点本塁打も飛び出し勝利に結びつけることができました。しかし、中之条の投手は伸びのある速球を持っていて、それを打てなかったのは打撃の基礎の崩壊から来た結果なので、もう一度打撃を見直すいい機会になりました。
 また、2試合目は前橋工業さんのBチームとの試合です。結果としては勝利しましたが、相手のミスも絡んでいたので、勝ちゲームとは到底言えません。「勝って兜の緒を締める」ということわざ通り、チャンスで1本を打つ打撃力と精神力の向上を課題にまた1週間練習です。しかし、我がチームもこういう試合展開を経験できたことは大きな財産になると思いました。
 珍しく土日全勝しましたが、いわゆる「楽勝」という試合はありませんでした。そもそも野球に「楽勝」は無いと私は考えます。例え何点勝ち越していても気を抜かず攻め続ける。その姿勢がスキを創らずに辛くも勝ちきるという結果に繋がるのだと今までの経験から学びました。ですので、日曜日は初回に5点先取しましたが、ベンチでは「まだ足らない」「スキを創らず攻め続けろ」と声を掛け続けました。しかし、中盤のチャンスに点が奪えずに徐々に点差を詰められてしまいました。「これでは大会は勝ちきれない」と選手に話しましたが、本音です。大会に勝ってなんぼです。1つの勝利に満足している暇も力も我が野球部にはありません。今期の終了まで残り8試合も根気強く全試合全力で戦いたいと思います。