日誌

冬季練習

  あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
  久しぶりの更新です。
  11月中旬に練習試合が全て終了し、秋季も終わりを迎えました。最後の桐生南戦はリベンジの気持ちで臨みましたが、力足りず敗戦してしまいました。今回の敗戦で、技量としては伸びているが、基礎技能の習得に関してはまだまだ力足らずということを思い知らされました。なので、冬季は基礎練習を軸にして、個々の能力アップを図り、チームに還元していくことを目標としています。
  まずは、体力測定を行いました。項目は①スイングスピード②ロングティー飛距離③遠投④塁間走の4つです。この測定を軸に一定の数値を超えられた者は、A戦で試合に出場すると明確にしています。
  また、その数値アップを目指して①サーキットトレーニング②ウェイトトレーニング③体幹④走トレーニング⑤スイング練習を平日は行っています。
  12月中旬には、ほとんどの選手が数値を上げることができました。
  また、12月18日からは10日間の追い込み練習も実施しました。この追い込み期間では2つのことを目標としました。1つは、自分の限界を決めないで超えること。2つ目は、これだけやったんだからという自信をもつことです。そのためには、休まず歯を食いしばってついてくることと言いました。目標の内容は以下の通りです。

○投手陣・・・1500投球以上、100㌔走以上、各種走トレーニング
○野手陣・・・10000スイング以上、1500捕球、各種走トレーニング
(※10日間の合計数を目標値としています)

  1時間交代でひたすら内野陣と外野陣が捕球と打撃を繰り返し、その後、トレーニングと走メニューを行っていきます。投手もひたすら投げ続け、黙々と走ります。単純作業の繰り返しで、目標値も高いため、正直選手の中にはこんなにできないと思っていたところもあったと思います。しかし、やっていくうちに「できないと思っていたのは自分自身でやってみればできる」ことを痛感したという感想も多く出ました。選手たちも徐々にやればできることや、辛いときに仲間と救いあうことの大切さを感じ取っていたように想います。
  そして、最後の3日間は学校内で合宿を行いました。朝早くから夜遅くまでひたすらボールを追い続けました。途中、嘔吐を催す選手や足が痙攣した選手もいましたが、その分を仲間が声をかけ、捕球し、走る姿に選手たちの成長を感じました。
  また、多くのOBも駆けつけてくれて、選手にノックを打ったり、ティーボールを上げたり、叱咤激励をしてくれたりしました。精肉店のOBの方や多くの保護者の方からの差し入れもいただきました。さらに、マネージャーも毎日ご飯を準備してくれました。多くの方に支えられて高校野球ができていることを選手たちは感謝していました。
  全てのメニューを終えて最終日は1年間お世話になった場所の清掃に入りました。学校に使わせていただいている施設だからこそ、常にきれいにすることを再度確認することができました。
  最後にミーティングでは、「ここまでよくやった。しかし、それは君たちの中ではよくやっているレベル」と話しました。厳しい一言かもしれませんが、毎日の活動や生活態度を見ていると、まだまだ強制の域から脱していない選手も多々います。しかし、確実にその域を出ようとしている選手たちでもあるなと感じています。新年からは選手たちが言われる前に気づき、考えて行動できる。そんな大人になっていく姿を期待しています。