日誌

2016年2月の記事一覧

向上(常)心

  2月10日(水)に我が校では「予餞会」が行われました。野球部もこれに参加しました。目的は、
①度胸試し(全校生徒の前に出て堂々としていられないものは夏季大会で活躍できない)
②先輩への恩返し(引退した3年生へ「がんばっている姿」を披露する)

  ということで始めました。もちろん内容はすべて選手が決めます。大人の手は一つも入っていません。ですので、本番は私も少々緊張していました。
  そして当日。題目は「桃太郎」です。内容はともかく、全校生徒や先生方の前で堂々とやっている姿に頼もしさを感じました。また、私たちの目線からは今まで「おとなしい」部類に入っていた生徒が堂々と役を披露していて、意外性も感じました。私も人は固定観念やイメージで判断してはいけないことを再度学びました。
  
  日曜日は朝方に雨がぽつぽつと降っていましたが、その雨がやめば日が出るいい天気でした。午前の締めくくりとして、基礎体力テストを実施しました。(内容については以前掲載した「体力」をご覧ください。)
  Aチームに上がりたければ基準値をクリアすること。また、Aチームに残りたければ、前回の基準値以上の記録を残すことという規定の中、今回はAチームから一人も落ちることなく終わりました。さらに、Bチームより3名の選手がAチームに上がりました。しかも、3人とも1年生です。少しずつ1年生も気持ちが上に向いてきたのを感じます。また、Aチームのメンバーも軒並み記録を向上させ、気持ちが自己を高める方向に向いているように感じます。

  午後は毎年夏の応援でお世話になっている吹奏楽部の「定期演奏会」に行かせていただきました。今回は吹奏楽部の顧問の先生より「最後の校歌を野球部に歌ってほしい」と言う有難いオファーも受けていました。着々と進む中、吹奏楽部の生徒が一生懸命演奏している気持ちがこちらにも伝わってきました。素晴らしい演奏でした。そして、最後の校歌になりました。野球部の校歌が吹奏楽部の生徒にどう伝わったかはわかりませんが、来年度も同様「是非野球部に頼みたい」と思ってもらえるよう、野球部も吹奏楽部に負けないように日々精進しなければいけないと感じました。

  今週からは学年末考査1週間前です。この考査が終了すれば、いよいよ春季の到来です。その前に今すべき学業に対して限界を超えた全力を注いでほしいと思っています。

  さて、昨日は我が校でも前期入試が行われました。多くの中学生が緊張した面持ちで入試に臨んでいました。多くの入部を心待ちにしております。中学生のみなさんお疲れ様でした。

高校生

  「チャンピオンになるためには、常に我々の目標を念頭に置かなければならない。日々の目標と、一貫して保ち続けるモチベーションで、進むべき軌道を照らし出さなければならない。毎回の練習や試合、プロ生活全般の1分1秒が、我々の目標のために捧げられるのだ。」

  ジョゼ・モウリーニョが毎シーズン選手に配るカードにはこう書かれています。
  モウリーニョはサッカー界では知らない人がいない有名な監督です。インテルやチェルシー、レアルマドリードなどの監督を歴任し、すべてのチームで優勝してきました。

  そのような監督がどのような指導を行っているのか。指導者として気になり、出版されている本を読み漁ると、言われていることは高校生にも通じる部分が数多く存在するということです。上記もそうです。高校野球に言い換えれば、

  「甲子園に出場するためには、常に目標を忘れてはならない。その目標と保ち続ける向上心で、日々の練習に取り組まなければならない。毎日の練習や毎週の試合、学校生活や勉強、私生活の1分1秒が甲子園出場のためにあるのだ」

  このように解釈すれば、言われていることも納得します。書かれていることは当たり前のことです。社会人にも通じる文面です。しかし、一流のアスリートですら上記のように意思を確認しあうということです。ですから、私たち野球部もそのことを再確認しました。毎日の練習は慣れと惰性で単調なものになりがちです。だからこそ、練習の中に目標をもち、発見や研究を重ねてうまくなろうと。その積み重ねが当たり前になれば、大きな目標を叶えることができると確信しています。